リハビリ病院→施設生活→地域社会にて一人暮らし。
考えてみれば時間が過ぎるのはあっという間で、最近しみじみと感じる事。
今までは家族、病院や施設内の限られた職員としか接触がありませんでした。
それを思うと今は実に自由な生活がおくれている。
良かったことは?
と、考えてみれば次から次へと浮かんできます。
今の地に住み始めてから気が付けば数年も経過していました。
私は重い言語障がいがあり初めて会う人には言葉が聞き取れず聞き返されるのが怖くてヘルパーに代弁してもらうのがほとんどでした。
それがいつの日か、最寄りの駅員さんがいつも通っている駅名を覚えてくださり、外出で遠出をする際自ら勇気をだし駅員に伝えたところ一度は聞き返されたものの通じたではありませんか!
また地元の小売商店で買い物の際顔を覚えてくださって、
「今日何にいたしますか?」
地元を少し離れたショッピングモールで商品を物色していた際、
「こんにちは。よく隣の〇〇のshopスタッフとの間でお客様の話が出るんですよ。車いすでいつもネイルをしている方・・・」
という具合に顔を覚えていただきコミュニケーション。
普通に生活している人なら当たり前の事ですよね。
その当たり前のことが数年間当たり前でなかった。
今までいかに狭いスペースでしか生きていなかった。
やっとのことで第二の人生を始められたことを、周囲の人との小さな出会いやあいさつなどで実感しております。
元気なころは『一期一会』という言葉があまり好ましく思えませんでした。
うわべだけの付き合いのように感じてしまい…。
今はこの言葉の意味を少しづつではありますが理解できる気がします。
ハンディキャップを持てたからこそ。
キヨヲコさん
それは嬉しくありがたいことですね。その勇気を振り絞った姿に周囲の人達の心が動かされたと思います。
思い起こせば自分も日常、数多くの人達の支えがなければ生活できません。
「一期一会」、、、千利休の域に達しましたね(笑)。
セナさん
千利休だなんてとんでもない。
お茶立てるどころか、小さなことで腹を立てる器の小さい人間ですから(笑)
冗談はこれくらいにしておいて、障がい者当事者一人一人がもっと外に出やすい環境のよい社会になるとよいですね。