vol-122 視覚障がい者の金銭管理とその実態~life編~

「人を見たら泥棒と思え。」

日本には色々なことわざがありますが、この様な淋しい言葉も存在します。

年末年始だからこそ出費の多いこの時期に、この様なテーマを取り上げようかと思います。

 

遡るは10年近く前

私は障がい者施設に入所しておりました。

その当時一日に数度の水分補給時に自動販売機でのドリンク購入、月に2度の近所の商店の飲食物や生活雑貨の出張販売がありお財布には2千円弱程の金額を常に保有しておりました。

規則の厳しい団体生活での唯一の楽しみです。

ある日缶コーヒーを購入しようと思い何気なく残高をチェックした所、千円足りないではありませんか!

何時失くしたか?

もしかして落としたのかもしれないし…

流石にここは施設という塀に囲まれた場所。

その当時は人を疑うという事を知らず、自己管理の甘さに反省し対策を練りました。

 

①お財布に鈴を付ける

②金銭出納帳を購入し買い物をした際、日付・購入金額・購入した職員の氏名を必ず記載する

 

これを続けたところ以後施設入所期間中は金銭の紛失を防ぐことが出来ました。

後に長年施設入所している人に相談した所

「あなたはまだいい方よ。中には計算が出来ない利用者を買い物に連れ出して買ってきたものはお菓子1つ。お財布の中身は数千円入っていたものの、空っぽだったらしいからね。」

 

時は流れ今やアパートにて自立

夢の一人暮らし生活です。

 

そこでもまたもや金銭トラブルに遭うだなんて…。

一人暮らしを謳歌し少し高級なお菓子を食べてみたり、元気だった頃に大好きだったブランドの洋服も購入

身体にハンデはあるものの以前と変わらぬ生活に少しづつ近づいて楽しく暮らしておりました。

 

ですが神の悪戯か否か?

災いが一つ、二つ…

 

私はお財布を二つ保有しております。

1つは日常使い、買い物用

もう一つはコレクションのごとく溜まってしまった病院の診察券入れ用&数年前に他界してしまった祖父からのお年玉がポチ袋入りで数枚。

「もう二十歳超えているんだしいーよぉ。」

すると祖父は

キヨヲコ、ちゃんよぉお金は有っても困らないものだからとっておきなさい。」

私は祖父の優しさに甘え亡くなってしまったあとも「これは祖父から頂いた大切なお守り何があっても使わずにとっておこう。」

 

この考えが大きな間違えだったとは・・・。

気が付くと何気なしにバックを整理した際、ポチ袋の数が合わないではありませんか!

私の頭の中は真っ白!

コーディネーターに即相談返ってきた答えは、現金は封筒等には入れておかない事。

他のセンターでもよくある話しだとか。

しかも私は視覚障がい、四肢麻痺。

見えなければ手も足も出ない無抵抗の身です。

一人暮らしを始めてからも、金銭出納帳を続けていたもののとんだ落とし穴に

 

これを教訓に次なる対策を

③封筒には絶対にお金を入れない

④買い物をした際はレシート必ず受け取りノートに貼り付け、定期的に見返す。

 

これを始めて1年間は平穏無事に終わろうとしていたところ・・・

 

事件は終わりを迎えてはくれませんでした。

白昼堂々との犯行か?

はたまた睡眠中の犯行か?

メインのお財布から福沢さんだけがいなくなっていました。

またもや事は防げずじまい。

人間不信まっしぐらです。

 

⑤お財布を使用しなかった日でも日勤者、夜勤者交代した際残金を小さなノートに日時、氏名を記入

結果ここまでたどり着きました。

睡眠時間を削ってまでもここまでせねばならないのが現状です。

90年代に流行したドラマ、幼き日の安達由美主演ドラマ「家なき子」の主役すずのように首からがまぐちを下げる日も近いのでしょうか?

 

ほんの出来心のつもりでも、人のお金を持ち去るのは立派な窃盗罪です!

 

楽しいだけが自立生活ではない。

それなりの覚悟も必要なのが現状です。
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カテゴリー: life
vol-122 視覚障がい者の金銭管理とその実態~life編~” への1件のコメント
  1. セナ より:

    キヨヲコさん
    深く心が傷ついたことでしょう。
    社会は性善説に基づいていると信じていますが、とんでもない現実を突き付けられ疑心暗鬼に陥ったと察します。
    まして目が見えなければ膨大な気力、労力を使うはずで、大前提としての信頼が根底から覆されてはお手上げ状態です。
    代理で買い物をしてもらうことが少なくない身として他人事とは思えません。
    改めて「信じる」とはどういうことか考えたいと感じました。

    • orihime より:

      セナさん
      私自身この記事をアップしようかしまいか、半月ほど悩みました。
      ネットは世界中のどこからでも誰でもアクセスできるものです。
      これを読んで気分を悪くした人も少なくはなく思います。
      ですが黙っていても何も解決せず私の経験談が一人でも多くの人の役に立てればと思い書き綴りました。
      「信じる」
      日常よく使う言葉ですが、書いている本人も改めて色々と考えさせられています。

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