文明の進化とはすごい物ですね。
私が事故を起こしてからのリハビリ生活二年+陸の孤島と化した障がい者施設生活八年。
そして地域社会での一人暮らし四年生に突入。
私は親元を早くから離れ、都心部に拠点を置いていた為に家族は私の人間関係をほとんど知りませんでした。
ですので当時の大半の友人たちは、私の事故すら知りません。
中には人づてに探してくれ、メール上だけですが繋がっている友人もいたり。
今はSNSを通し、もう一生繋がる事のないだろうと思っていた友人数人とも再び繋がる事ができました。
ある人は家庭を持ち昔語り合った夢を叶え、また別の友人前職を辞め政治の世界へ、また別の親友は全く別の業界に足を踏み入れ子育てと仕事という二足のわらじを履きこなしていたり。
十数年もたてば皆それぞれの道を切り開き歩んでいました。
恐らく一番変化していたのは私だとは思いますが。
最近繋がった友人とのエピソードです。
友人は接客業、技術職という事もあり数多くの知人友人がいるので私の事を思い出すのに時間がかかりました。
思い出したきっかけは、当時乗っていた私の個性的な自転車(ビーチサイクル(砂浜などで走りやすく大きな車輪でカマキリ型のハンドルの自転車の事)で、ハンドルにはドクロの立体型モチーフ、車体にはファイアーパターン!)という具合で当時から個性的な趣味でした。
友人に事故の話し、障がいにより失明&車椅子生活、そして自立した話をしました。
返ってきた答えは
「全盲だなんて毎日疲れない?」
私は少し考えました。
確かに見えないという事は見えていた時よりも、数十倍神経やアンテナを張りめぐらせているに違いないだろうな。
でも私が反射的に返した答えは、
「余計なものは見なくていいし、事故によって失われた事も多いけれどその分余計な物がそぎ落とされた感じ。人間関係も整理整頓できた感じかな?」
すると、すかさず友人は
「心眼ってやつだね。友達として残してくれてありがとう。」
などと暖かい返答をくれました。
その友人も都心部から離れ実家の方でお店を開業したそうです。
恐らく今後会えるかどうかはわかりませんが、こういった心の繋がりのある人間関係も素敵だなと思いました。
キヨヲコさん
深く考えさせられます。視覚で捉えられるのは物事の一部に過ぎず、心の眼を通して初めて本質が見ててくるのだと感じたと同時に我が身を省みるに、その乏しさに恥じ入るばかりです。
本当に個性的なデザインの自転車ですね。たしかに一度目にしたら忘れないと思います(笑)。それではまた失礼します。
セナさん
私自身とっさに出た一言に後になって驚きました。
また返してくれた友人の一言も、ずっしりと胸に響きました。
このような知人友人をこれからも大切にし浅い深いに関わらず人間関係を広め、自分自身の生き方を確立させていきたいと思います。
また、周囲に何かしらの影響力を与えられる様な人間になりたいです。
セナさん次の愛車はドクロ&ファイヤーパターンなんていかがでしょうか(笑)
心眼ステキですね。
さおりん
魔の心眼(笑)